龍公亭
専務取締役 飯田 花 様
創業明治22（1889）年、神楽坂で130年以上の歴史を誇る老舗 中華料理店「龍公亭」様。文学界・政財界にも多くのファンを持つお店です。メニュー制作工房では、2020年6月からのお付き合いとなります。グランドメニュー、テイクアウトメニュー、A1看板、ランチメニュー、お節チラシ、A2ポスターなど、様々なアイテムを作成させていただきました。その際にお世話になった専務取締役 飯田 花 様にお話を伺いました。
今までは、当店とお付き合いがあり、当店をよく理解されているデザイナーさんにお願いして、当店のイメージを踏まえた文字だけのメニューを使用していました。
2007年に建て替える際にお店のデザインを表参道ロータスやモントークなど、日本でカフェを流行らせた空間プロデューサーの山本宇一さんにお願いし、インテリアデザイナーの形見一郎さんに店舗デザインをお願いいたしました。そして、ロゴデザインをグラフィックデザイナーの松永真さんにお願いいたしました。当店は老舗ということもあり、お客様も年々歳をとられていきます。その方々だけを見て商売をしていたら未来はありません。もちろん当店の歴史を作っていただいたのは、そのお客様です。ただ、若い方にも中華の美味しさをもっと知っていただきたいと考え、カジュアルな店舗デザインにいたしました。そして営業を続けてきましたが、コロナ禍になり、メニューを変えたい、出来れば写真入りのメニューにしたいと思うように。しかし、誰にどう説明すればよいのか分からない、いくらかかるのかも分からない状況でした。そんな中、インターネットを使って調べていたところ目を引いたのが、メニュー制作工房さんでした。メニュー制作工房さんのHPをプリントした翌朝、出勤しようとした時にお店から電話があり、「メニュー制作工房さんという方が営業に来られています。資料をお預かりしてもよいですか」と。びっくりしましたね。何というタイミングだろうと。それですぐに出勤し、電話をして来店してもらいました。
すぐに営業の方がいらしていただき、ご相談したところ「こんな感じですか」と、こちらが何て言ってよいか分からない時に次々とご提案くださいました。写真入りのメニューを作るにしても、当店がどんなお店か、ということを分かって作られるのと、中華だからというイメージが先行して作るのとでは乖離が出てしまいます。ところが営業の方が私とデザイナーさんとの間に入っていただき「イメージカラーはこんな感じが良いですよ」とか「写真の見せ方はこんな感じにすれば品が良くなりますよ」と私の不安を次々と払しょくしていただけました。まるで自社のデザイナーさんに発注している感じで目から鱗でしたね。ですので、以前から作りたかったことが溜まっていたので「これも作りたいです。あれも作りたいです」とお願いしても、「作れます! 問題ないですよ」と。また、分からないことがあれば気軽に聞いていただけましたし、デザイナーの方からも「イメージカラーに関連性があった方が良いので、こんな感じてはどうですか」とご提案いただき、すごく早く進行しました。新しいメニューを使用するようになるとお客様から「こんなメニューがあったの。知らなかった」と、新しいレパートリーが増えて喜んでくださっています。メニューの写真も実際の料理と変わらなく違和感がないので、それも嬉しかったですね。当店としては、メニュー制作工房さんがいてくれたら百人力だと思っています。これからも様々な制作物をお願いすると思いますが、力になっていただけたらと思います。
| 住所 | 東京都新宿区神楽坂3-5 |
|---|---|
| 電話 | 03-3260-4848 |
| 営業時間 | 昼 11:00 ～ 15:00（L.O 14:30） 夜 17:00 ～ 22:00（L.O 21:30） |
| 定休日 | 日曜 不定休 |
| URL | https://www.ryukoutei.net/ |
取材・文／原 直哉 撮影／藤本 圭
